タイトルにもあるように、生れて初めて捻挫を経験しました。
以前にも捻挫のことはブログに書いたことがあります。 こんなお悩みを拝見しました。 冷えとりを始めて数ヶ月経ちましたが、足首を捻挫してしまいました。 かなり腫れてきましたが、湿布などは貼らない方がいいのでしょうか。 また、半身 ...
ねんざ も冷えとりで治る!? めんげんで毒出ししているという考え方もあり
ただこの時は自分の捻挫の話ではなく、「もし自分が捻挫になったらどうする?」という話でした。
これまで、こきっと足首をひねる程度のことは経験したことはありますが、今回のような本格的な捻挫は初めて。捻挫してしばらくは「厄介なことになっちゃったな」と思っていました。
もちろん、以前自分が書いた捻挫のブログ記事のこともすっかり忘れていました。
しかし捻挫してから数日経ち、私の中で気持ちの変化が起きてきました。そしてせっかく冷えとりを続けてきたのだから捻挫も冷えとり的に治してみようと思い立ったのです。
捻挫をした状況
まず生まれて初めて捻挫をした状況を説明します。
それは一度ウトウトして、暑さで目が覚めた夜の12時ごろでした。
ちょっと喉が渇いたような、トイレにも行きたいような、それよりもまずは一度体を起こして、スッキリしてから再び寝たいような、そんないろいろな気持ちが混ざり合っていました。
二階から一階に降りようとすると、誰かが消し忘れた階段の電気が。そこになぜか強い怒りを感じ、イラっとしながら電気を消しました。
今考えてみると、なぜこれから降りようとする階段の電気を消してのかわかりません。階段を下りてから消せば済むことです。
でも事故が起こるのって大概そういう時ですよね。その時の私は怒りで当然のことが見えなくなっていたのです。
その時はベットのそばに脱いであったスリッパをつっかけるように履いていて、靴下も毛布ソックスまで履いたいつも通りの重ね履きでした。
スリッパの履き方に関しては確かに危険な行為だったかもしれません。でもこれが通常で、注意してスリッパをしっかり履くということなどありません。
いつもの通りに階段を、ましてやその時は手すりにつかまりながら、電気はついていないけれど、窓からの明かりで足元をほの暗く照らされた状態で降りていました。
その半分まで来たところ、あと一段で踊り場というところでその一段を踏み外したのです。
階段を踏み外すことなど、正直私の日常茶飯事。ただ踏み外しても手すりにつかまっていたから事なきを得たということが多かったのです。
しかしその時はいつもよりも暗かったことが災いしたのでしょうか、それとも自分では気づいていないけれど寝ぼけていたのか。手すりから手が離れてしまうほどに激しく階段を踏み外したのです。
あまりの物音に驚いて目を覚ました家族が次々にやってきます。でも私はその呼びかけに答えることもできませんでした。
あまりの痛さに声も出ず、頭の中では「あぁ、折っちゃったな」と思っていました。
その時どんなふうに捻挫したかというと、左足が一段階段を踏み外し、左足の甲側で踊り場に着地。その際、左に回転しながら強打し崩れ落ちました。私の体重に落ちてきた勢いが加わった重さがすべてこの部分に集中したわけです。
声も出せずに痛がっている私に家族は手を添えて立ち上がらせてくれようとしましたが、それすらも痛くてできません。しばらくその場で声も出せずにじっと傷みが去るのを待ちました。
しばらくすると痛みの峠とショックの峠を越え、恐る恐る左足首を回すようなしぐさ(実際には回りませんでしたが)をしてみました。
すると幸いにも思っていたような最悪の事態でもなさそうです。ホッとしたと同時に猛烈に襲ってきた吐き気。
家族の手を借りトイレに直行、吐き気だけで吐きはしませんでしたが、そのまましばらくトイレの床に横たわりました。
今すぐ病院にということでもなさそうなので、心配する家族には休んでもらい、吐き気がおさまるまで冷たい床に横になり、体を冷ましました。私の吐き気は体を冷やすことで治るのです。
しかし少し経つと今度は猛烈な寒気がやってきて、体が小刻みに震えるほどに。もしかしたら骨にひびがはいっているのか、それで熱が出て震えが出たのか?とも考えました。
でも痛みから察するにひびまではいっていないように感じます。むしろこの寒気は、人生で初めて起きたことに対する恐怖というか緊張というか、そんな感じがしました。
そこで二階に戻りベッドに入り、熱帯夜だったにもかかわらず布団を首元までぴっちりかけたところ、ようやく寒気はおさまり、緊張が解けたせいか翌日の朝までぐっする寝られたのです。
次の日、起きてから捻挫した部分を見てみるとうっすらと青くなっていて腫れていました。
いかにも捻挫という感じ? 病院に行くほどでもないだろうからと一日様子を見てみました。
その後、痛みは日に日に薄れてきました。やはり捻挫ということで良さそうです。
捻挫は食べ過ぎのめんげん?
冷えとり的には捻挫もめんげんとされています。食べ過ぎを防ぐため、足を怪我させて食べさせないようにするため・・・なんていう説もあります。
また、捻挫をした時に素足でサンダル履きだったという人も多いようで、そういう点からも「冷やしてはいけない」という教訓めいたものが見え隠れします。
ただ私は素足でもないしサンダルでもありませんでした。食べすぎという件に関しては自分ではよくわかりませんが、以前に比べれば大分適度に食べられるようになったと思っていますが。
骨折ではなく捻挫で済んで感謝
今回私が捻挫したことについて、自分でもその理由をいろいろ考えてみました。もちろん捻挫するのに理由なんて必要ないことはわかっています。
それでも、「なぜ今の自分が捻挫したのか」と思わざるを得ないのが、捻挫する直前に強い怒りを感じていたからです。
だからといってそれが捻挫の理由にならないことはよくわかっているし、「バチが当たった」と思うのも辛すぎます。
ただ、自分への戒めにはなったなという気はしています。そこには怒りも含まれています。そもそもそんなことで怒りを感じなければ、もっと冷静に行動できたかもしれないとも思うし。
でも捻挫を経験して2日ほどたった時にふと、ある思いが沸き上がってきました。それは
骨折ではなく捻挫で済んで良かった。ありがたいな
という気持ちです。
捻挫をしたことだけに目を向けると、どうしてそんなことになったのか、何が悪かったのかと原因を見つけ出そうとしたり自分を責めがちになります。
でも「あぁ、骨折じゃなくてよかった」ととらえると、前向きな気持ちになれるというか、自分を否定したり責めたりすることなく、感謝の気持ちをもって捻挫を受け入れられるような気がします。
そこに気づけたのが本当に嬉しかったし、無駄に自分を責めずに済んだし(笑)
何より、私が怪我をしたことで家族のありがたさや優しさがよくわかった、いいきっかけになりました。
そして、冷えとりを続けてきたからこそ、骨折ではなくて捻挫で済んだとも思いたいなと。
冷えとりをしてきたのにけがをした、
冷えとりをしてきたのに病気になった、というのは悲しいです。
冷えとりをしてきたから、この程度で済んだんだ、ありがたいなと思える人間でいたいです。
正確には冷えとりで治すではなくいつも通りに生活するということ
さて、「捻挫を冷えとりで治す」と書きましたが、何をするつもりでいるのか?
何もしません。これまで通り、いつも通りの冷えとりを続けるだけです。
靴下の重ね履きも続けるし、半身浴も続けます。何も変わりません。
捻挫をした場合、一般的には冷やすのが普通でしょうが、半身浴もこれまで通り続けています。(とはいえさすがに初日は湿布を貼りました)
そして今はある方法を試してみています。これも一般的にはあまり知られていないやり方なので驚かれるかもしれません。
それはまた後日。