昨年の夏、妊娠中以来、十何年ぶりに再び発症した「むずむず脚症候群」。その正体が「鉄分不足なのでは?」という仮定をもとに、むずむず脚対策をしてきました。
昨年は夏の終わりと共に自然と治ってしまったので、その後鉄分対策は特にしていなかったのですが、今年は昨年よりも早い時期にむずむずを感じ取ったことで、より真剣に鉄分摂取に取り組むようになりました。
そんな中、湧き上がってくる思いは
「どうして今、鉄分不足になったのか?そしてそれは冷えとりと関係があるのか?」
ということです。
素人考えではありますが、私なりに自分の身体の状態と照らし合わせて考えてみました。
冷えとりと貧血の関係について調べていくうちにわかったこと
まずは、貧血と冷えとりの関係について触れている文章はないかと調べてみました。それも、できるならば医療に携わる方の見解だとなおよし、ということで。
するといくつか見つかりました。
(・・・中略・・・)
鉄分は私たちの身体に不可欠な“必須ミネラル”のひとつ。体内でつくられる成分にも関わらず、どうして不足してしまうのでしょうか?
鉄分は汗や排泄物と一緒に、また皮膚や爪、毛髪などの新陳代謝によって、常に身体の外に排出されています。特に、汗をたっぷりかく暑い夏は注意が必要です。
歩くだけでも汗をかいてしまうため、毎日、汗と一緒にミネラルが排出されてしまいます。
(「女性必見! 汗をかくと大切な鉄分が失われる……賢い補給方法とは?」より)
《スポーツと貧血》 大量の汗で鉄分も減少
(・・・中略・・・)
激しい運動をすると大量の汗とともに鉄分も失われるので、不足に拍車がかかる。女性は特に注意が必要だ。月経の影響もあり、男性より鉄分が不足しがちになるからだ。
(朝日新聞の医療サイト・アピタルより 《スポーツと貧血》 大量の汗で鉄分も減少)
「汗をかくと、ミネラルや鉄分が一緒に流れ出てしまうのではないか?」
まったくの素人考えの仮説から始まったことではありましたが、意外にもこれは間違っていなかったようです。
ただ、ここには【個人差】が発生すると思います。
通常の汗をかいた程度であるならば、日々の食生活の中で体に必要なビタミン・ミネラル・鉄分等は補われていると思います。でも私の場合、今思えば妊娠中から鉄分不足のシグナルがあったわけです。
それがむずむず脚症候群。
当時はそんな病名すら知らなかったため、病院のベッドでむずむずとして我慢できない辛い状態を耐え続けていました。
その後、母乳育児の生活に入ったわけですが、母乳の先生のマッサージを受けてからはかなり出が良くなり、漏れが母乳パッドでは足りず、タオルをはさんでいたほどでした。
その後、45キロだった体重は38キロに。お腹が減ってお腹が減って、ご飯を毎食3膳食べてもまだお腹が減っている・・・という状態が長く続きました。
生まれてから三年間、母乳生活は続き、それ以降は自然と適正体重に戻り、食も以前のように戻りました。
それ以来感じていなかったむずむず脚が、昨年久しぶりにぶり返してきたわけですが、これには冷えとりを始めてからかくようになった大量の汗が関係しているかと思います。
まず振り返ってみると、妊娠中にむずむず脚を発症していたということは、鉄分が不足していたのだと思われます。ずっと入院をしていたので定期的に貧血の検査はしていたのだと思いますが(覚えていない)、ここが大きな落とし穴なのです。
なんでも、一般的に鉄分の検査をする時には「ヘモグロビン」の値を調べるのだそうですが、鉄の貯蔵がなされているかどうかの「フェリチン」の値が重要だそうで、それを知るには「フェリチン」の検査をしなければわからないのだそう。
ヘモグロビンは正常値を示していても、体内では鉄が不足しているということはよくあるそうで、通常の血液検査では貧血と診断されず、でも体調は悪い・・・という八方塞がりな状態におちいることもおおいのだそうです。
ひどい場合は「うつの薬」を処方された・・・なんていうケースもあるそうなので注意が必要です。
私の場合は、
①妊娠中にフェリチンが欠乏していた(貧血の検査ではヘモグロビンは正常だったと思われる)
②母乳の出が良く、しかも長期に渡り授乳を続けていた
これらのことで、身体は鉄欠乏状態に偏りつつあったけれど、汗をあまりかかないため、鉄分が流れ出ることはなく、微妙なラインを保っていた
が、
③冷えとりを始め汗をよくかくようになり、これまでバランスをとっていた鉄分の量が一気に減少に傾いた
・・・と推測できます。
「冷えとりをすると貧血になる」ということはありません。
ただし、鉄欠乏気味の方は汗をかいたその後の補給には気をつかった方がいいでしょう。そうすれば、鉄分不足による体調の不調までは至らないかと思われます。
これらはあくまでも私の推測ですし、私の経験に限ってのことなので誰にでも当てはまることではないと思います。でも、病院で検査をしても貧血とは言われなかったとか、身体がだるくて仕方がないとか、足がむずむずするとか、そんなちょっとした体の不調を感じたことがある人は、
「汗をかいたっけ?」
と振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
激しい運動をしたり、ダイエットなど思い当たることがある場合は、積極的に鉄分を補給してあげると、改善される場合もあるかもしれません。