自分は比較的よく泣く方だと思います。感情が揺さぶられやすいというか、すぐに胸にぐっと来て涙が出てしまい、人前だと恥ずかしい思いをすることもよくあります。
だから家で一人でいる時など、感情のままに我慢することなく、時には声を上げながら泣くことも。涙を流すこと・声を上げることも毒出しだと思うので。
普段からテレビを見ていて涙を流すこともありますが、そうではなく泣いたのなんて久しぶりのことでした。
秋という季節が涙を誘う?
別に何があったというわけではないのです。古い言い方をすれば
「ちょっとセンチな気分になっただけ」
とでも言うのでしょうか?
ふいにこみ上げてきた感情に、過去の記憶が呼び覚まされ、いろいろな思いがこみ上げて声を上げて泣きました。
こういう時によく思うのが、
「あぁ、きっと泣きたい時に泣けなかったからだなぁ」
ということ。
本来ならば、そのことがあった時に感情をあらわにし涙を流せば良かったものを、何らかの事情でそれが出せずにいて、何年も自分の中に蓄積され続けてきたのでしょうね。
実際、思い出した出来事は自分でもハッキリ覚えていないくらい古いもので、「どうしてそんな古い話を今頃?」と我ながら呆れるほど。
ただ以前ならそれを
「私ってなんでこんなにいつまでもしつこく忘れずにいるんだろう・・・」
と思うところでしたが、今では
「あぁ、まだ癒してない傷だったんだね。今思い出せて良かったね」
という、そんな自分を許す気持ちになれているのです。
多分これは姉妹間の自分の役割というか、自分が姉だから我慢しなければと思う部分をずーっと引きずっていたのだと思います。
本来はしっかりした人間ではないし、出来れば誰かにすがりたいタイプなのに、姉だから頑張らなきゃいけない!という気負いみたいなものが強かったのだと思います。
そんな自分をきっと親も「お姉ちゃんはえらいね」と褒めただろうし、褒められればもっと頑張ろうとしてしまっただろうし。
そんな古い古い感情が、今頃になってまさに「溢れだした」のですから・・・こういう感情が溜まりに溜まると一体どうなってしまうのでしょうね。
冷えとりで心のブロックを外す
それから、秋という季節も心の毒だしに役立ってくれているのではないかな?と実は密かに思っています。秋という静かで落ち着いた季節が、心のブロックを外してくれるような、そんな気がするのですが・・・どうでしょう?
いずれにせよ、泣きたい時に素直に泣くというのはとても大切なことなのだなぁと思います。なかなか涙を流せない場面もありますが、泣ける状況であればそれこそ「わんわん泣いて」毒だしをした方がいいなと。
そんな風に昔の感情の毒出しができるようになったのも、心のブロックが外しやすくなったからで、それはやっぱり冷えとりの効果に他ならないと思うのです。
私にとっての冷えとり効果は、皮膚や身体の痛みに出るのではなく、やはり「心の冷え」に作用してくれているようです。
それにしても冷えとりって本当に不思議ですね。
冷えとりのめんげんを怖がっている方も多くて、私も冷えとりを始める前は
「痛いめんげんには耐えられそうもない・・・」
と思っていました。痛みにとても弱いので。
ただ、そういうめんげんは受け取れる人にしか現れないということで、確かに私のこれまでのめんげんは、いわゆる「壮絶なめんげん」というのには程遠いものでした。
その代り、感情が揺さぶられたり、古い心の傷の毒出しには強いようで、こちらのめんげんにはどんな古い過去の思い出が出てこようと(笑)流すことができています。
めんげんは「受け取れるところ」にしか出ないって本当ですね。