体が硬いことは私の長い間の悩みの一つでもありました。
体が硬いことで困ることは今のところありませんが、これから年齢を重ねていくうえで起こる事故等を防ぐには、柔らかいに越したことはないでしょう。
さらに体の硬さに対するコンプレックスに追い打ちをかけたのは、昨今の「ベターッと開脚前屈」ブームです。昔から憧れていた開脚前屈、私には絶対に出来るものではないと思っていた開脚前屈が、もしかしたら練習次第で出来るようになるのかも!?と夢を抱かせてくれました。
専門家の中には、あそこまで体が柔らかいのはむしろ良いことではないという方もいます。それをわかった上でもやはりいつかは・・・と思いながらお風呂上りにストレッチをする日々。
先日もジムのストレッチエリアで開脚前屈の練習をしていたところ、顔見知りになった方がちょっと嬉しいことを言ってくれました。
「この間ハコさんが『骨盤が後傾していたら開脚前屈はできない』って言ってたこと、友達に話したらすごく感謝されたの」
私のような素人が言った言葉に感謝されるって・・・いったいどういうことなのでしょうか?
骨盤後傾に気づけばすべてが変わる!?
その方の話によると、友達は私と同じようにとにかく体が硬いのが悩みだったのだとか。
ジムでの顔見知りさんはベターッと開脚前屈ができる方で、これまで開脚前屈が出来ない理由を考える必要もないし、できるのが当たり前だったのだと思います。
だから友達が開脚前屈できなくても、何のアドバイスもできなかったのだそう。
私はといえば、「体が硬いから開脚前屈できない」という思い込んでいましたが、ここ最近になって「開脚前屈が出来ない理由の一つは骨盤が後傾しているから」ということがわかってきました。
ジムの顔見知りさんと偶然ストレッチエリアで会うことがあると、彼女が開脚前屈をしている様子を近くでよく見させてもらったり、彼女が骨盤を前後に動かすことが出来るのに対し、私は全く動かないことなど、会うたびに話したりしていました。
当然、その流れで「私は前屈できない原因は骨盤が後傾していることだと思うから、まずは骨盤を立てる、それから前傾させることを目標にしている」という話もしました。
その話を聞いていたので、彼女の友達が開脚前屈ができないと言っていた時に、
「そういえばジムに通っている人(私のこと)が、骨盤が後傾してると開脚前屈ができないって言ってたよ」と話したのだそう。
その時、彼女の友達はものすごく驚いて、そして深く深く納得したのだそう。友達もまさに骨盤が後傾している方で、それが原因で開脚前屈ができなかったのです。
その友達はその時に初めて「前傾・後傾」という言葉を知ったそうで、今では私と同じようにまずは骨盤を立てることを意識して生活をするようになったのだとか。
そして、「骨盤が後傾しているということすら知らなかったから、これまで通りストレッチをしていたら一生開脚前屈なんてできないところだった」と言ってくれたのだとか。
私も、まず自分の骨盤が後傾しているから姿勢が悪いのだということに気づいた時は、本当に衝撃的でした。でもそれですべての謎が解けたような気持にもなりました。
それが開脚前屈ができない理由の一つだということもわかり、それまで漠然と「体が硬いからできない」と諦めるしかなかったというところから、「できない理由がわかったから、次のステップに進めるようになった」ことが一番嬉しいことかもしれません。
厳密に言えば、私が開脚前屈ができない原因は骨盤の後傾だけでなく、ハムストリングスの硬さや内転筋の硬さなどがあげられると自己分析しています。
しかし、克服していくものが見えた今は、「いつかは開脚前屈ができる日が来る」という楽しみしかありません。
ストレッチはこの世の中でもかなり苦手なものの一つでしたが(笑)、今では「気持ちがいい!」と思うようになりました。人って変わるものですね。
まだまだ「開脚前屈」が出来るようになる日は先でしょうが、苦手なものを自分で考え乗り越えていくという作業はとても楽しいものです。
今は開脚前屈して楽に両肘がつけるようになり(それまでは絶対に無理でした)、ある時期から急に前屈が深まったように感じています。なにか特別なことをしたわけでなく、お風呂上りに練習しているだけ。ただそれだけです。
いつも行っているヨガのクラスが終わりスタジオから出ようとしたとき、先生から
「なんかすっごく体が柔らかくなりましたよね?」
と言われた時は、私もそう感じていたばかりだったので嬉しくなりました。
最近急に出来るようになったということを話したところ、
「そうなんです。ある日突然出来るようになるんです。そしてそこからが早いんですよ。開脚前屈できるようになるのも近いかもしれませんよ」
と、これまた舞い上がってしまうような言葉ももらいました(^-^)
私のように開脚前屈が全くできないという方も多いかと思います。お風呂上りにストレッチを続けても、できるようになる日が来るとは思えないと感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方はまず骨盤が後傾していないか確認してみてください。骨盤が後傾したままでは絶対に開脚前屈ができるようにはなりません。
まずは骨盤が後傾していると日々の生活で気づくようになることから始めてみませんか? 開脚前屈の練習をする時も、まずは骨盤を立ててみましょう。
最初は心が折れそうになることもあると思いますが、必ずできるようになります。なぜなら私が通ってきた道だからです(^-^)
私は開脚前屈が出来るようになってきただけでなく、骨盤が後傾していることに気づいたおかげで姿勢がとてもよくなりました。今では人前で歩くことに自信が持てるようになったほど。
たかが骨盤後傾、されど骨盤後傾!(笑)私もまだまだ頑張りますよ~!