先日行った無料の足湯。ナント嬉しいことに「ゆず湯」の足湯になっていました!
冬至間近の期間だけでなく、12月中はずっとゆず湯の足湯だったそう。
しかし喜んで足をつけた瞬間、思わず「痛っ!」と声が出てしまいました。そう、ひざ下に出ているめんげんの傷が、ゆず湯にしみて痛かったのです(>_<)
今日は冬至、今夜のゆず湯に肌がしみないように入るための方法を調べてみました。
冬至にゆず湯に入る理由
ところで、そもそも当時にゆず湯に入る理由は何なのでしょう。
元々は体を清めて厄払いするための禊(みそぎ)だそう。昔は現在のように毎日入浴する習慣はなかったため、運を呼び込む前にゆず湯につかったのだそうです。
そしてその運とは「一陽来復(いちようらいふく)」のこと。冬至を【陰が極まり再び陽にかえる日】としてとらえており、この日を境に運も上昇するとされているのだとか。
今でも新年や大切な儀式に際して入浴する風習があります。私も実家に入る頃から食卓を囲む前にお風呂に入っていました。
昔から強い香りがする植物で邪気をはらう風習(端午の節句の菖蒲湯など)がありますが、冬が旬である柚子は香りも強く、まさに邪気ばらいにぴったり!というわけです。
ゆず湯の効能は冷え解消・美肌・リラックス効果など
ゆず湯に入ると、その1年は風邪をひかないと言われているそうです。
その理由としては以下のように考えられます。
また、肌に良いとされるビタミンCですが、柚子には柑橘類の中でもその含有量はトップクラスなのだとか。
ビタミンCは肌の保水性を高めて抗酸化作用があることから、肌の乾燥を予防しバリア機能の効果も期待できます。これらが美肌に良い理由でしょう。
東京ガスによると、柚子の皮に多く含まれる「リモネン」などの精油成分が湯に溶け出し、皮膚の角質を膜で覆うことで、肌の水分を逃さない「保湿効果」を得られるそうです。
http://tg-uchi.jp/topics/1010
さらには、柚子の精油には柚子独特の香りが含まれていることはご存知の通り。揮発性のある香り成分はお湯に入れることでさらに香りがたちます。
浴室いっぱいに広がった柚子の香りのアロマテラピー効果と、温かいお湯につかって得られるリラックス効果は、体の様々な機能に作用しているのだと思われます。
ゆず湯がめんげん(傷口)にしみて痛かった理由
ひざ下のめんげんの掻き壊しで、特に足首付近は小さな傷がたくさんできている状態。その傷にゆず湯がしみた理由はなんたっだのでしょうか?
先ほども触れたように、柚子はビタミンCの含有量は柑橘類の中でもトップクラス。柚子100g中に含まれる果汁のビタミンC含有量は40mgですが、果皮にはナント150mgと特に多く含まれています。
先日の足湯には3つの袋が浮かべられていました。その袋にはそれぞれぎっしりと柚子が入れられており、なんとも贅沢な足湯でもありました。
しかしその柚子も長時間足湯の中に浮かべられ、またたくさんの人達が足で踏んだりしていたため、そのほとんどの実がつぶれている状態でした。
だからこそ、足湯に近づくにつれて柚子の良い香りがしてきたほど、お湯に柚子の成分が溶け出していたのだと思います。
ということは、お湯によって薄れていたとはいえ、お湯は刺激性のある酸性に傾いていたはず。傷があればしみるのは当然のことだったのかもしれません。
肌に刺激が少ないゆず湯の入り方
以前、このブログでもゆず湯がしみた話を書いたことがあります。
その時調べた、ゆず湯が肌にしみる理由として以下のことがわかりました。
② 生の柚子の皮から出る成分に刺激された
③ 入浴した人の皮膚が刺激に敏感だった
今回ゆず湯がしみた理由としては、めんげんの傷だったわけですが、元々皮膚が弱い人もいれば、その時の体調によってゆず湯がしみると感じる人もいるでしょう。
「ゆず湯に入ると全身針で刺されているようにチクチクする!」と感じる人もいるようで、まさに数年前の私はこの「チクチクする痛み」を感じた一人です。
とはいえせっかく古来から続いてきている伝統行事ですから、できれば続けていきたいもの。
全くしみないというのは無理かもしれませんが、なるべく肌にピリピリしないようにゆず湯に入る方法もあります。
それは、輪切りにした柚子の果実を熱湯で20 - 30分蒸らし、その後、布袋に入れて湯に浮かべるという方法。加熱することで肌にあたりが柔らかくなるのだそうです。
蒸すことで香りが飛んでしまいそうですが、お湯に入れれば香りはしてくるそうですよ。
ただ一つ、問題が。
はい、面倒くさいです(笑)
もっと簡単に、ピリピリしないゆず湯の入り方はないの?
こればかりはそれぞれ体質や傷・乾燥肌の程度はまちまちなので何とも言えません。
しかし、できるだけしみないようにするのは以下の方法です。
・柚子をカットせずに丸ごと入れる
・柚子を湯船に直接浮かべず布や洗濯ネットに入れる
・お湯の中で柚子をつぶさない
・長時間の入浴を避ける
・ゆず湯に入った後、シャワーで肌を流す
乾燥肌・敏感肌、また肌に傷がある場合は、「ゆず湯の効能を得る」というより、「季節の行事を楽しむ」という程度にとらえた方がいいかもしれませんね。
とはいえ、お風呂場に柚子を置いておくだけでもアロマテラピー効果は十分得られるはず!
今夜は温かいお湯と柚子の香りに癒されて下さいね!