日本各地では連日の猛暑が続いています。
以前なら夏の暑さの代名詞でもある沖縄も、今や本島よりも涼しいというあり得ない状況になってきています。
子供や高齢の親に対しては口癖のように
「水分補給を忘れないでね」
と伝えてきましたが、水の大量摂取で水中毒になる、というニュースが飛び込んできました。
水中毒の対策を調べてみます。
水中毒とは
そもそも水中毒とはなんなのでしょうか。
水中毒とは、過剰な水分摂取によって生じる中毒症状のこと。
水中毒の症状
水中毒をおこすと、疲労感・頭痛・めまい・ケイレンなどの症状をひきおこし、重症では死亡に至る場合もあります。
どれくらいの水分摂取で水中毒になる?
それでは具体的にはどれくらいの水分をとると水中毒になるのでしょうか。
人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は毎分16mlであるため、これを超える速度で水分を摂取すると、体内の水分過剰で細胞が膨化し、希釈性低ナトリウム血症を引き起こす水中毒に陥るとされています。
水を1日に3L以上飲むと体内の水分が過剰になり、血液のナトリウム濃度が低くなる低ナトリウム血症になります。そのため浸透圧で水分が脳細胞内に移動してむくみを引き起こし、頭痛・錯乱・昏迷などの症状が出ると考えられているのだそうです。
連日の猛暑で水分を摂取しなければ・・・という考えが時にはあだになってしまうことも。また、美容を考えて水分をたくさん摂ることも注意が必要のようです。
水中毒をふせぐには
一歩間違えば大変なことになってしまいそうでとても恐ろしいですが、では水中毒を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
これはとても簡単なことで、水だけを摂取しないということに注意すれば大丈夫。
水だけ飲んでいると低ナトリウム血症になるので、ナトリウム(塩分)を含むスポーツドリンクや経口補水液で水分補給をすれば何の問題もありません。
熱中症を予防するために水分補給と思ったらら、水やお茶だけではなく、スポーツドリンクや経口補水液もあわせて摂取することをお忘れなく。
暑さはこの先まだまだ続きます。正しい熱中症対策の知識を持ち、自分や大切な人を守りましょう。