私は子供のころからよくのぼせて具合が悪くなることがありました。
思い返してみると、のぼせるのはいつも冬。気温の高い夏にのぼせたことはありません。
その理由は冷えとりをするようになってからわかったわけで、今はのぼせて具合がわるくなることはほとんどありません。
そもそも冬場ののぼせの原因は、上半身が暑くてこもった熱の逃げ場がないから。防寒の上着にタートル・最近では暖かい下着と、上半身に熱をこもらせる要因がたくさんあります。
せっかくお出かけしても、出先でのぼせて具合が悪くなるのは楽しくないし、一緒に出掛けた家族にも気を使わせることになってしまい、お互いが楽しめなくなります。
そんな状態を避けるため、冬の時期の私なりののぼせ対策を紹介します。
理想的な頭寒足熱状態
以前、「冷えのぼせ」の原因と対処法を紹介しました。
▶ あの不快は「冷えのぼせ」が原因?その症状と対処法
「冷えのぼせ」とは、「冷え」と「のぼせ」が共存する状態のことを言います。上半身は暑く火照っているのに、下半身や足の先は冷たく凍えている状態です。
子供のころに何度も経験したのぼせの際、冷えのぼせだったのかどうかは覚えていませんが、親が冬の服装として着せてくれた「これで寒くないだろう」という一般的なものが、私には暑すぎたのでしょう、頭寒足熱の状態が作れず、頭熱足寒になってしまっていたのが原因です。
頭寒足熱という言葉は知っていましたが、冷えとりを始めてからはその状態を作り出すのは結構大変だということがわかりました。
これは私の場合だけなのかもしれませんが、下半身に1枚足す程度では頭寒足熱状態を作り出すことはなかなかできないのです。
かなり思い切った下半身と(レギンスの重ね履きや冷えとり靴下の重ね履き)、これまた思い切った上半身の薄着、これでやっと理想的な頭寒足熱状態を作れることがわかりました。
コートの下には思い切った薄着で
下半身の厚着に関しては、冬だけでなく年間を通して出来るようになりました。少なくとも、夏だからと言って素足になることはないし、常にレギンスを着用しています。
ウールの靴下にウールのレギンス、普通に考えたら夏場にはありえない素材ですが、ウールの特性として熱や汗を放出しやすいこと、そして上半身を薄着にすることで、あまり暑さを感じずに過ごせるから不思議です。
私の場合、この状態が体の熱がうまく循環してくれている状態なのでしょうね。そしてそのバランスが崩れると途端に具合が悪くなる・・・ということでしょう。
家にいる時は、部屋の温度の管理が自分好みにできるのでいいですが、一歩家から外に出ると、必ずと言っていいほどのぼせる状態ばかり。
どこへ行っても暑すぎるほど暖房がきいているし、先日などはスーパーの冷蔵コーナーでもかなり暖房がきいていて、野菜が傷まないか心配になったほど。
しかし、室内の暖房は年々温度が上がっているような気がします。人の感じ方はそれぞれなので、全ての人にちょうどよく感じる温度などないのでしょうが。
そう嘆いていても仕方がないので、この時期は思い切って薄着で出かけています。
とはいえ外は寒いので、コートはかなり暖かいボリュームのあるものを着用、その中をかなり軽めの服装にしています。
さすがに半袖は着ませんが、秋の頃に着るような薄手のカットソーなどを愛用しています。室内はどこも暖かいから、これ一枚で十分快適に過ごせます。下半身はしっかり暖かいから頭寒足熱のバランスもとれ、私にはベストな状態を保てるのです。
夏から秋に季節が変わっていくとき、半袖から長袖着用になり、さらに季節が進むとその上に羽織ったり厚手の生地の服になっていしますが、そこからが私の場合季節が逆行する感じ。
この自分なりの調整方法を知ったおかげで、のぼせることはほとんどなくなったのです。
それでもたまにのぼせることがあります。そんな時にはバッグに冷えピタを入れてあるので首筋にあてて強制的に上半身を冷やします。
冷えピタがない時は、コートを脱いだ薄着のままで外に出て体を冷やせば大丈夫。薄着でフラフラしていると周りの人に驚かれるので、日陰でこっそりとやっています(^_^;)
暖房でのぼせるのは苦しいですが、逆に冬だからこそのぼせた時に「強制クールダウン」が出来るという利点がありますね。
脱いだり着たり忙しいですが、自分の体質とうまく付き合っていこうと思います。