「靴下の重ね履き」と「湯たんぽの使用」は冷えとり健康を続けていく上での定番中の定番とも言えます。私も真夏以外はほとんどの季節を通して就寝時の湯たんぽを愛用しています。
しかし一説によれば、寒いからと言って寝るときに靴下を履いたり湯たんぽを使うのは、かえって睡眠負債を招くのだとか。
冷えとり健康法を続けているものにとって、ちょっと気になる話題だったので考えてみました。
冬も眠りが浅くなる理由
夏の暑い時期、熱帯夜で眠りが浅いことはよくありますが、冬でも眠りの質は下がりやすいのだそう。その理由はいくつかあります。
まず一つは日中の活動量が減ること。
暑い時期は普通の生活をしているだけで汗ばんだりするなど、代謝が良くなっているのを感じる方は多いと思います。しかし冬になるとこれまでと同じ生活なのにちょっと気を抜くと体重が増えていたり。
例えば掃除機をかけると、夏場なら大汗をかいていたのに冬場は汗をかかずに快適に掃除し終えることができます。こういうことからも代謝が低下していることがよくわかります。
寒い時期、外に行って運動しようという人も自然と減るだろうし、活動量は夏場に比べるとどうしても減ってしまいがちです。
二つ目は気温の低さ。これは寝つきを悪くする原因になるのだとか。
人の脳と体は深部の温度を下げることで、休息モードに入るそうなのですが、その際に行う放熱がうまくいかず、それが寝つきの悪さや眠りの朝さに繋がってしまうのだそう。
三つめは日照時間の短さ。
夏の間は朝日が昇るのが早いため、陽の光を浴びることで目覚めがスムーズになります。
しかし冬の間は日の出も遅く、光の刺激を受けにくくなります。その結果睡眠の維持を助けるメラトニンの分泌が抑制されず、寝覚めが悪くなってしまうというのです。
これらのことにより、冬の眠りは浅くなってしまうのだとか。
就寝時の靴下も湯たんぽもNGなわけ
冬の眠りを妨害する原因の中でも、もっとも睡眠に悪影響を及ぼすとされているのが二つ目の「気温の低さ」。手足の冷えが血行不良を招いているからといって、むやみに温めても逆効果なのだそうです。
体が休息モードに入ろうとしたときに手足から熱を放出したくても、靴下を履いていたり、ましてや湯たんぽで温めていては布団の中に熱がこもってしまうからなのだといいます。
冬の眠りを快適にするには
それ以外にもパジャマや電気毛布など、冬の睡眠を妨げる要因はいろいろあるのだとか。布団の中を温め過ぎることは安眠の逆効果で、32度前後の温度を保つのが理想だそう。
布団に入った際、寒すぎない温度にしておくことが安眠に繋がるようです。そのためには重くない掛布団を使用したり、敷布団に起毛した綿素材やムートンなどを使うと良いのだそう。
催眠負債を招くと言われることをしている私はといえば
さてここで私の話になりますが、これまで書いてきたことの真逆をしているわけです(^_^;)
眠る時には冷えとり靴下の超重ね履き(笑)と湯たんぽ。掛布団は羽毛布団で敷布団は綿の起毛した暖かいもの。前述の考えで行けばこの寝具だけで十分なはず。
じゃぁこの寝具の組み合わせで安眠できるかと言えば・・・できません。寒すぎます。明け方は寒くて目が覚めます(^_^;)
ただ、いつもの靴下の重ね履きと湯たんぽというスタイルでも夜中に目が覚めます。要するに、どちらにしても目が覚めます(笑)
まず寒くて目が覚めるということに関しては、住んでいる地域にもよるでしょう。もしかしたら羽毛布団とはいえ安価なものなので羽毛の量が多くないのかもしれません。
そして靴下の重ね履きと湯たんぽで夜中に目が覚めるのは暑いから。私はのぼせにとても弱いので、寝る前には両手を布団から出して下半身を重点的に暖めて寝付いても、寝ている間に寝返りを打つなどしてそのバランスが自然と崩れます。そこで目が覚めるのだと思います。
熱くて夜中に目が覚めた時にする行動は、両手足を布団から出して急速冷却するということ。
今の季節ならあっという間に手足は冷え、暖かい布団が恋しくなります。その状態で再び手足を布団に戻せば朝までぐっすり・・・です。
就寝時、科学的に証明されていることもあるとは思うのですが、みな同じ環境で寝ているわけではなく、さまざまな就寝スタイルがあります。
その中で自分が心地よく、そして気持ちよく目が覚めたのであれば、どんな寝方でもいいのでは?と感じます。
もちろん、これまで履いていた靴下を脱いでみて、また湯たんぽを外してみたら思いのほかぐっすり眠れたというのであればもちろんそれでOK。
でも無理をしてまで「そう証明されているから」と今までのスタイルを変える必要はないと思うのです。ということで私はこれからもずっと、靴下の重ね履き&湯たんぽで寝ます(^-^)