暑くなってくると体のあちこちに汗をかくのは当然のこと。
ただ私の場合は常に手や足に汗をかいて湿った状態になっている「掌握多汗症」なので、夏に限らず一年を通してその量は違えど手や足に汗をかいています。
そもそも冷えとりを始めたのも足裏にかく汗が気持ち悪かったから。もともと対策として五本指靴下を履いていましたが、綿だから汗で湿るとなかなか乾かず、それが足を冷やす原因にもなっていました。
掌握多汗症は完治するものではないので、汗の出るタイミングなどを知って対処するしかありません。でも気温に関係なく、汗をかいている時もあればかいていない時もあります。
その違いはなんなのでしょうか。
私が手や足に汗をかくタイミングは精神的なもの
物心ついたころには手や足に、小さい頃は特に手のひらに汗をかいていたので、私の生活では手に汗をかいていないことの方が「異常」ということになります。
手のひらに汗をかいていないことに気づいた瞬間、じわっと染み出るように手のひらに汗をかきだすのですから、気持ちの問題といってもいいと思います。
この「気持ちの問題」というのがとても厄介(>_<) 「出ないで、やめて」と思えば思うほど、嘲笑うかのように手のひらに汗をかいてきます。足の裏の汗もしかり。
でも足の裏の汗は手の汗に比べるとまだいいのかもしれません。靴下を履いていれば出た汗は吸い取ってくれます(^-^) さすがに手には常に手袋をしているというわけにはいきません(>_<)
これまで手の汗を抑えるために、専用の制汗剤を使ったこともあり、それなりに効果に満足をしていました。
ただ、ありがたいことに今の私の生活ではそこまで神経質になって汗を止める必要もなく、手に汗をかくままに過ごしています。
緊張を強いられる場面では特にびっしょり汗をかく
私が一番手や足に汗をかき、なおかつ汗をかいて困るシーンがあります。
それは緊張を強いられる場面。
子供の学校行事での集まり・役員会・初対面での会話などなどなど、いつもの日常とは違う場面では知らず知らずのうちに緊張しているようで、とにかく手や足に汗をかきます。
書き物をしなければならない役員会の時などは、手のひらの汗で書き留められないこともしばしば。まぁこれは慣れっこではありますが。
そしてそういうシーンではストッキングを履く場合も多いため、足の汗は本当に苦しいです。
そういう日に家に帰って一番にすることは、ストッキングを脱いでお風呂場に行き足を洗うこと!
その後冷えとり靴下の重ね履きをした時の、あの心底ホッとする感覚・・・
以前にも交感神経と副交感神経の話を書きましたが、私はそれがうまくできていないように思えます。
ただ、それもヨガを続けていくことで少しは改善してくれるかなと期待(^-^)
こういう場面以外、家にいてリラックスできている時などは、気温がどんなに高くても手足に汗をかかないのだから面白いものです。
緊張しすぎ、気にしすぎな性格の私だからこうなってしまうのでしょう。こればかりは上手に付き合っていくしかありません。
緊張しやすい人に、「緊張するな」と言ってもそれはそれで苦しいものがあると思います。私のような性格は、緊張するなと言い聞かせるよりも、それが静かに過ぎていくのを待つしかないという感じでしょうか。
当然、真っ最中には息も浅くなるし、下手をすると息を止めていることもあります。気づいた時には大きく呼吸をするようにしていますが。
嫌なこと・苦手なことをやらなければならないこともあります。
そういう時、私のような性格はどんなふうに受け止めればいいのだろうなと考えます。
少し前までは
「嫌だけどやらなければならないのだから楽しく過ごそう!」
と思っていました。建設的な考え方だと思います。
でも気づいたのです、「嫌なものは楽しむことなんて絶対にできない」ことに。
しかも、そこには「無理」があるわけですから、強いストレスも生み出すことになります。
だったらどうしたらいいのか?
私が出した答えは「淡々とやり過ごす」です。
嫌なことはどうとらえても楽しめるわけがありません。楽しもうなんて考えるのはストレスと冷えを生み出す結果になります。
だから、楽しいなんて思わず、目の前にあることを淡々とやり過ごすだけでいいのではないかと考えました。
こうすると気持ちの波の幅が大きくならず、小さい揺れで過ごせます。小さい揺れで済むから反動も来ません。ストレスも軽減できます。
私が手や足の汗に対する対処法はこんなところから始まっています。気持ちの持ちようで汗をかくのだから、その気持ちを凪の状態にしておこうという作戦です。
掌握多汗症は薬で治すことはできないし、汗の量は変われど一生付き合っていかなければならないもの。
いかに手や足の汗を気にしないで過ごせるかを考えるのは私のライフワークの一つといってもいいし、冷えとり靴下の重ね履きをすることで足をサラサラに保つのもその一つなのです。
愛用の靴下で、冬だけでなく一年を通して履いています。私のような足汗かきでも、ウールの発汗性のおかげで気持ちよく過ごせます。