私が今のように、食事や体の冷えについて考えるようになったのは、
子供を出産してから。
理想的な出産を求め、あれこれ情報を探しましたが、
結局自然分娩できずに帝王切開での出産となったのです。
もちろん、子供が無事に生まれてくればどんな出産であろうといいのでしょうし、
実際私もその時点では
「いろいろ違っちゃったけれど、無事に生まれてくれてよかった」
と思っていました。
しかしその後、母乳で育てる際に通った母乳マッサージ教室でいろいろなことを知り、
一つ一つ手探りで見つけていく中で、長い時間はかかりましたが、今の生活になったというわけです。
今となってはもう、何を思っても無駄ではありますが、
「あの時、〇〇してたらなぁ・・・」 とか、
「あの時、冷えとりを知っていたらなぁ」
と考えてしまうことがあります。
とにかく、母乳の先生曰く私の体は
「冷えてます」
とのことでした^^;
それはなんとなくわかってはいました、その頃にも。
足がいつも冷たかったから。
それだけなんですけどね、自分が冷えを認識していた場所は。
その頃から友達や旦那さんが
「足が冷たいことがない」
なんていう話を聞くたびに、
「そんなことあるの?」 と思い、
「なれるものならなりたい・・・」 と願い。
母乳の先生は、最初に問診を書いた時の当時の食事日記を見て、
特に叱るわけなく、
「このヨーグルトはいらないですね」とか、
「プリンは食べなくてもいいんじゃないですか」 と言うだけ(笑)
そのおかげでたくさんの疑問を持ち、
その都度自分なりに解消し、そして現在に至る・・・というところでしょうか。
今思えば、質問をして答えてもらう、というよりも手間がかかった分、本気で取り組めたのかもしれません。
もう一度、もし出産ができるとしたら・・・
私はどんな妊婦になるのかなぁ・・と、楽しい想像をすることがあります。
今の自分なら、あの頃のような冷えは作らないだろうし、
冷えとりの知識をすべて妊婦生活に注ぎ込めるだろうなぁと。
でも現実には出産の予定はないので(笑)、
ついつい、芸能界の方たちが妊婦生活をブログで綴っているのを見ると、
「お願い、一枚でもいいから靴下を履いて~~~」 とか、
「薄いズボンでもいいから、下半身を温めて~~」 とか、
「寒い時期に、飲み物に氷を入れないで~~」 などなど、
余計なお世話なことを思ってしまうのです。
オシャレな妊婦さんスタイルに憧れるのもわかるのですが、
この妊婦生活の十ヵ月を、ちょっとだけお腹の赤ちゃんに主役になってもらう生活を心がけると、
安産も期待できるし、その後の自分の体の負担もかなり軽減されると思うのです。
今はお医者さんの都合で帝王切開が当たり前のようになっていますが、
帝王切開は本当に後が辛いです。
私は未だに癒着の心配もしているし。
もちろん、母子共に安全のために帝王切開に至る場合もあるけれど、
「帝王切開の方が楽だから」
と言う人もいて(実際にそう言っていた人がいたのです・・・)、少し悲しくなりました。
怖がらせるつもりはないですが、
帝王切開は手術なのでリスクが伴います。
実際、私は術後に足の指に気になることが残りました。
左足の中指が、角度によって突っ張るような感じになるのですが、
特にハイヒールのようなかかとが高い靴を履くとわかります。
生活に困るようなことはないですが、やはり気になって何気なく母乳の先生(助産婦さん)に話をしたところ、
「手術の時の麻酔が神経に触れたのでは?」
とおっしゃっていましたが、私には詳しいことはわかりません。
ただ、出産後、やっと歩けるようになり、院内を歩いたところ
「あれっ?」
と異変に気づいたので、出産の経過の中でなにかしら原因があったのは確かです。
そういうことを含めての帝王切開だということを覚えていて欲しいのです。
自然分娩はもちろん痛くて辛いですが、女性の体はそういう痛みに耐えられるようになっているんですよね、不思議と。
私は自然分娩の痛みよりも、くるぶしをテーブルの足にぶつけた時の痛みに弱いです(笑)
自然分娩は、ゆっくりと痛みの頂点に向かっていくので意外に耐えられましたが、
突然、不意にやってくる痛みは苦手。
産後は、帝王切開後、3日間寝たきりだったのに対し、
自然分娩の時は、二時間後には普通にスタスタ歩いていたので、お見舞いに来た母親が
「あれ? 産んだんじゃないの?」
と驚いていました。
さまざまな事情があって、その結果帝王切開になるのは仕方がないことだと思います。
その場合、子供と母体の命の方が断然優先です。
でも、妊婦生活の中で、ちょっとだけ気を付けていれば避けられる帝王切開もあるのではないかな~と思うのです。
もちろん、「冷えとり靴下を8枚履いて!!」 なんて言いません。
普段素足でいる人も、妊娠中だけは一枚でも二枚でも履いて欲しいなぁと。
それだけでもだいぶ違うはずですから・・・
女性なら多くの人が経験するであろう出産、
ぜひとも 「自分の誇り」 になるような出産をしてもらいたいなぁと思います。
そのために是非、下半身を温めて、「温婦生活」 をして欲しいなと思うのです。