冷えとりを始めてからというもの、朝の身体の目覚めが劇的に変わりました。
それまでは朝起きたら少しソファに横にならないと朝の家事を始められなかったのに、冷えとり後はそれがなくなったのです。
さらに、ホットヨガやジムに通うようになってからというもの、「自分史上最高の体調の良さ」を感じていて、運動の重要さを冷えとりのためだけでなく知ったのでした。
そんないわば絶好調だった体調が、つい先日ガクッと元通りしたかのような症状に襲われました。
その時はリラックスを心がけたりして体調は戻りましたが、そのすぐあとにテレビで
「気象病」
なるものの存在を知り、その症状を聞いていたら先日の自分の体調にピッタリと合っていて驚かされたのです。
そうか、体調が悪くなったのはちょうど台風が来ていた頃のこと。
頭痛こそなかったので気圧の変化を感じませんでしたが、体はちゃんと反応していたのです。
気象病とは
これまで頭痛に縁がなかった私でしたが、ここ数年で頭が痛いと感じることが増えました。
そしてそれが気圧の急激な変化に関係していると気づいたのもこの時でした。
ちょうどそんな時だったので、気象病という言葉にピンとくるものがありました。
そもそも気象病とはどう定義されているものなのでしょうか。
気象病(きしょうびょう、英: meteoropathy)とは、近年認知されつつある病名で、気象の変化によって症状が出現する、あるいは悪化する疾患の総称。
代表的なものとして、「天気が悪いと古傷がうずく」天気痛、メニエール病、喘息、めまい症、うつ病、頭痛、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、じんましん、吐き気、心臓発作、脳出血などが知られている。
また、気圧の低下により人体の押される力が減り血管が拡張しやすくなるのが原因。主な治療法は、「規則正しい生活」、「十分な睡眠」や「正しい食生活」などであるが、他の原因による症状についてはこの限りではない。体力のない人が気象病になりやすい。
気象病と思われる症状が多いので、台風などによる気圧の変化によって引き起こされる症状はそう呼んでもよさそうです。ということは、私のあの異常なだるさも気象病だったというわけですね。
それにしても以前は頭痛なんて全く起きなかったのに、年々起こる回数が増え、さらには気圧に敏感に反応するようになってしまった原因はなんなのでしょうか?
気象病が起こるメカニズム
気象病が起こるメカニズムに関しては、「目と耳からの情報の食い違い」という見解が多いようです。
詳細は不明ではありますが、気圧を感じるセンサーからの信号により自律神経系のバランスが交感神経優位となり、それがストレス刺激となってさまざまな疾患のメカニズムを引き起こすと言われています。
(※天気の変化で不調を感じる「気象病」 対処法はより画像をお借りしました)
本来、センサーは気圧の変化に体を順応させるためにありますが、普段から自律神経が乱れやすい人だと、センサーからの信号を受けて脳が混乱してしまうことがあるとのこと。
気圧センサーからは「体のバランスが崩れた」という情報が届くのに、目から入ってくる情報は「崩れていない」から混乱してしまうのです。
気象病の対策は
台風だけでなく、普段でも多少の気圧の変動はあるもの。そのたびに体調を崩していては生活がままなりません。
気象病の対策には、自律神経が乱れがちな人は普段から適度な運動をし、十分な睡眠を取るなど自律神経を整える習慣を心掛けることが大切だそう。
とはいえ、現代人は多くの人が何らかのストレスを抱えているものですよね。適度な運動といってもなかなかその時間すら取れない方も多いもの。
対処法になってしまいますが、気象病によって起こる吐き気やめまいなどは、なんと「酔い止め」で抑えられるのだそうです。
「クルマ酔いも内耳の平衡感覚が狂う点では、気圧の変化と同じメカニズム」なのだそうです。
また、予防としても有効だそうで、吐き気だけでなく、めまいや頭痛の予防になることがあるとのこと。
頻繁に薬に頼るのは考え物ではありますが、どうしても辛い時や、今日だけは困る!という緊急時などに上手に使うといいかもしれませんね。
スマートフォン用アプリ「頭痛~る」
気象病もそうですが、片頭痛に悩まされている人は、普段から頭痛日記をつけて天気の変化と自分の体調との関連性を把握しておくといいそうですよ。
一定期間つけることで、雨の日の前日には必ず痛み始める、などの傾向がわかってきます。
傾向が分かれば仕事や遊びの予定も対策が出来そうですね。
私も以前は「頭痛~る」という無料のアプリを利用していました。
これを見ていると私の場合、多少の気圧の変動ではあまり症状が出ず、急激な変化に反応していることがわかりました。
こんなアプリを上手に利用することで、心構えみたいなものも出来て不安から解放されるというメリットもありました。
現代人の病気ともいえそうな気象病ですが、近年の異常気象のせいで体調を崩す人もこれからは多くなってくるかもしれません。
まずは自分の体調の変化に耳を済ませ、傾向をつかんで上手に乗り切りたいものですね。