私は冷えとりの本を何冊か持っていますが、
進藤先生の本であれば、内容はかぶるところが多々でてきます。
進藤先生も著書で、
冷えとりの方法はシンプルですし、本を読んでもらえばわかるのですが、不安が強い人が多いのか、同じことを聞いてくる人が多い。
とおっしゃっています。
確かに、冷えとりを簡単に言えば、
・靴下を重ね履きする
・半身浴をする
・体を冷やさない食事をする
というだけのこと。
ただ、その靴下の重ね履きにもいくつかのルールがあり、
半身浴にもいくつかのルールがあり。
それは初めての方に戸惑う部分でもあるかと思います。
しかしそれに慣れてしまえば、あとは何一つ新しいことはなく、
冷えとりの本も、こういう言い方は何ですが、家庭に一冊あればいい ということになります。
まぁ、これは冷えとりにかかわらず、マクロビオティックなのでも同じことだと思います。
冷えとりと違ってマクロにはいろいろな流派がありますが、
自分がこれ!と思うものを信じてやり続けていけばいいのだな~と感じています。
だから、冷えとりを始めた方が本を買うのであれば、
切り口がいくつかあるとはいえ、進藤先生が書かれた本であればどれも同じことをおっしゃっていますから、
自分がピンときた本を購入すればいいと思うのです。
・・・とまぁ、こういう考えのもと、次から次と出版される本には手を出さないわけですが、
先日、本屋さんで初めて 『幸せになる医術 女性のためのもっとちゃんと「冷えとり」生活』を見たのですが・・・
これ、いいです!!
冷えとりを女性のための目線で語られていて、とてもいい内容でした。
もし冷えとり本を一冊も持っていなくて、なにか一冊手元に置きたいというのであれば、
是非この本をおすすめします♪
そしてこの本をおすすめする理由ですが、
「冷えとり体験談」
が多く記載されていることです。
私が持っている冷えとり本は、基本的な冷えとりについては詳しく載っているのですが、
「冷えとりをしたらこうなったよ」
「こんな風に体が変化したよ」
という体験談が身内でのみ展開されていて、それがなんとなく物足りない気がしていたのです。
もっと、それまで冷えとりを半信半疑だった方が実際に冷えとりをしてみて、
「こんなに良かったよ」
という、「生の声」みたいなものが知りたいな~と思っていたので。
そんな要望が多かったのか、この本には体験談が多く掲載されているため、
読んだあとには勇気をもらえたような気持ちになります。
そして・・・
一番驚いたのが、進藤幸恵さんのその壮絶なめんげんです。
以前にも「進藤幸恵さんの壮絶なめんげん」 というブログ記事を書いたことがありますが、
よくこれまでの本にも語られてきた、
「下半身がケロイド状になった」
という話は、進藤幸恵さんが体験しためんげんとして有名だと思います。
かなり長く続いたけれど、今はすっかり治ったという話も講演会で語られていると思います。
ところがこの本には、
今現在も進行形のめんげんのことが語られていました。
そしてそのめんげんは・・・
とにかく、私などは驚きを通り越し、言葉を失ってしまったほど。
冷えとりをしていない人ならば、
不安ながらもとにかく病院に駆け込むでしょう。
いえ、冷えとりをしていたって、この異常事態には医学の力を借りるかもしれません。
でも幸恵さんは至って冷静です。
「あぁ、毒が出てるんだわ~」
と、まるで食べ過ぎの毒が出ているかのように、さらりと書いておられました。
普通の人ではできないことだと思います。
普通だったら、不安に胸がつぶれそうになることだと思います・・・
でも、思ったのが
「私も冷えとりを信じて続けていけば、こんな風に一本筋が通った動じない心が持てるようになるのかなぁ」
ということ。
同じような状況になった時に、病院に行くか行かないかというレベルの話ではなく、
ここまで動じない心が持てるだろうか・・・と、自分に自信がありません。
きっと私は、進藤親子が推奨する、
「冷えがなければ病気にはならない」
というシンプルな思想に、まだ心のどこかに信じきれない気持ちが残っているのだと思います。
そういう意味でも、とにかく考えさせられた本でした。
手元に置いておきたくなる一冊です。
きっと、何かの時に勇気がもらえるのではないでしょうか。