なんだか開き直ったかのようなタイトルになってしまいましたが・・・
つくづく思います。冷えとりをしていても風邪をひかなくなることはない、と。
どうして風邪をひいたのかを考えて風邪と寄り添う
冷えとりをしていても風邪はひく、と言ってしまったら元も子もない言い方になってしまいますね。
言い方を替えてみます。
冷えとりをしていても風邪をひく時にはひく
まさにこの言葉がピッタリかも。
そもそも冷えとり健康法を始めたのは、
「足が暖かくなりたい」
「健康になりたい」
「病気になりたくない」
という気持ちがありました。
一番強い気持ちは「足が暖かくなりたい」で、これは靴下の重ね履きをしたり半身浴をすることで、比較的すぐに望みが叶うことになりました。
健康になりたい、ということに関しては、幸いなことにこれまで大きな病気にもかからず、元気に暮らしてこられました。
できるならば、このまま歳をとっても健康な体を維持して行きたいもの、そう思っています。
病気になりたくない、という願望ですが・・・
これに関してはいろいろ思うことがあります。
そもそも、
「病気になりたくない!! 絶対!!」
という気持ちはあまり良いものではないと思うのです。そういう強い気持ちがエゴに変わる時がとても怖いと思うので。
「病気になりたい」
と思うわけにはいきませんが、今の気持ちは
「なった時には受け止めて、共存していく」
くらいの、肩の力を抜いて気楽に考えようかなと思っています。
大きな病気になってしまった時、たいがいの方は
「絶対に克服する!!」
と病気に立ち向かって行くと思います。そういう強い意志は時として必要です。
ただ、その事だけにとらわれて、頭の中はもうそれだけになってしまう・・・という状況はあまり良くないのかな、とも思うのです。
大きな病気になった時に、
「そんなことは一時忘れて楽しく暮らそうよ」
と言ったところでそうはいかないことはよくわかります。
しかし、「固執」というものは自分が想像するよりも大きく・強く・そして重いものなので、冷えに繋がることもあると思うのです。
では、冷えとりをしていれば大小含めて病気にならないのか?と聞かれれば、今の自分が答えられるのは
「なる時にはなります」
ということでしょうか。
これを大きな病気で考えず、風邪に置き換えてみるとどうでしょう。
どんなに普段から体を鍛えていても、どんなにマメに予防していても、風邪をひく時にはひきます。
どうしてこんな時に・・・というような場面で風邪をひいて苦しかったこともあります。
私がこれまでの経験で一番多かったのが、
「そういえば最近風邪をひいてないなぁ。体が丈夫になったのかな」
と思った時に、その何日か後に風邪をひくということ。
早い時にはそう意識したその日の夜に発熱したことも何度もあります。
友達に、
「私、最近は全然風邪をひかなくなったんだよね」
と言ったにも関わらず、次の日に高熱が出て友達との約束をキャンセルせざるを得なくなり、友達から笑われたこともありました。
私はずっとこのことが不思議で不思議でなりませんでした。
最初は単なる偶然と思っていたのですが、何度も同じことを経験するうちに、
「最近風邪をひかないと意識した時にはすでに体は風邪をひいているのでは?」
と思うようになりました。
風邪の事を意識することは、体からのサインを読み取っていたのかもしれません。
それから、気が張っている時は意外と風邪をひかないものです。
しかし、気が張った状態がプツッと切れた瞬間に風邪をひくこともあります。
まさに、「スキを突かれた」感じ。弱ったところにスーッと入って来られるというか。
そして今、毎日休まずにウォーキングを続けてきて、体は疲れているのに気力だけで続けてきた結果、風邪をひきました・・・
これまで何度も体からのサインは出ていたのですが、それよりも気持ちの方を優先してしまった結果かもしれません。
これも
「熱を出させて休ませよう」
という体からの配慮なのかもしれませんね。
冷えとりをしていても風邪をひく時にはひきます。
でもそこには必ず何らかの理由があると思います。
だから、
「冷えとりをしているのに風邪をひくんだ・・・」
ではなく、
「体が悲鳴をあげている証拠。こんな時はゆっくり休ませてもらおう」
と、風邪と寄り添うのがいいのかもしれませんね。