自分の体の全身に力が入っているのだろうなぁと感じたのはもうずいぶん前のことでした。
何年か前に子供と並んで撮った写真に写る自分を見てビックリしたことがあります。
「なんでこんなに肩が上がってるんだろう!?」
これには姿勢の関係やパソコン作業などの影響も大きいと思いますが、私の場合は頑張ろうと思うその気持ちで、キリキリキリッと肩が上がってしまうようです。
習慣なので意識すれば治るはず
ちょうどその頃、これから新しく始まる生活に強い不安を抱いていた頃で、
「私がもっともっと頑張らなきゃ」
と思っていた時でした。
当時の自分としては、その気負いがストレスとも感じることなく、むしろ
「よ~し、やるぞ!」
という意気込みややる気に満ちているという感覚でした。
しかし後からその写真を見て、いかに気持ちだけが先走っていたのかがわかりました。
身の丈以上のことをしようとしたばかりに結果が出せず、常に焦りを感じていたのです。
それが肩に現れていました。まるで首が肩に埋もれているかのよう!
それに気づいて以来、思い出したときには肩を下げ、首を長くするように心がけてきました。
特にヨガやピラティスを始めてからは、レッスンの度に先生から
「肩を下げて!」
「首を長くして」
「頭のてっぺんを上からひっぱられているような感覚で」
と声をかけられます。
これは私だけにではなくクラス全員に向かってです。それだけみんな肩が上がっている人が多いのでしょう。現代人の習慣病になっているのかもしれませんね。
ヨガで緊張と脱力の大切さを知る
そしてヨガでは、私にとってもっとも必要であったことを学びました。それは「脱力することの大切さ」です。
先ほどの肩が上がった状態は、体が極度に緊張している状態だと思われます。これは本人が緊張を意識しているわけではなくても、頑張らなきゃ!という気負いが緊張を招くのです。
ヨガにおいては緊張をすることも必要だけれど(ポーズをしている時は緊張している状態)、その緊張を緩め、血液の流れを感じたり心臓のテンポの変化などを内観する時間があります。
その緊張と緩和でヨガのリラックス効果を得られるようで、最近ではやればやるほどレッスン中に深いリラックス感を感じられるようになりました。
その感覚がとても気持ちがいいので、夜寝る前にも瞑想するような時間をとり、その間体を超リラックスさせるように心がけてみました。
手や足を緩め、腰や肩を緩め、首や目の奥を緩め・・・
と、気づけばいつまでも歯の食いしばりが残っているのです。
それはまるで激しいスポーツをする際に歯を食いしばっているかのよう!
これだけ歯を食いしばっていたら・・・体が、脳が緊張するのは当然です。私の体の緊張はまさにここから来ているといっても過言ではないかもしれません。
それに気づけただけでも良かったので、それ以来、気づいた時に歯の食いしばりを緩め、口元を緩和させるようにしています。
特に寝ている時など、いびきをかいたり喉の傷めたりするのが嫌で、口をキュッと閉じるように長い間訓練(?)してきたせいか、口元を緩めると当然のことながら口が開き、こんな姿を旦那さんに見られたら・・・と思いますが仕方ありませんね。
気づいた時だけでも直していけば、いつかは緩んだリラックス状態を保てるようになる、そう信じてコツコツと続けていきます。