寒い冬はもちろんのこと、夏はどこへ行っても建物の中は冷房がきいていて、1年中冷えに悩まされている方は多いかと思います。冷えは万病のもと、冷えくらい・・・と放っておくと、のちのち大変なことになります。
とはいえ何をしたらいいか情報があり過ぎてわからないし、面倒なことは長く続けられない・・・そう感じている人もいるでしょう。
でも「きくち体操」なら生活の中に取り込むことができるほど簡単なので長く続けていくことが可能です。もちろん効果は即効力あり♪

冷え性を改善できるきくち体操のやり方を紹介します。
きくち体操とは?
きくち体操は、創始者である菊池和子さんの「動くことはなぜ心と体によいのか」という疑問から始まりました。
それでは「どう動かすと体のどこにどういいのか」ということを50年以上の長きにわたり繰り返し研究・実践し、その結果確立した「健康に直結する動き方」の集大成、それがきくち体操です。
きくち体操の最終目標は「最後まで自立しコロッと死ねる体」だと言います。今、人生100年の時代になりましたが、その100年をどう生きるのか?という点に私もとても興味があります。
医療の発達により延命ができるようになったとはいえ、たくさんの薬を飲み続け、入院してチューブに繋がれ、一人ではトイレも食事もままならず・・・という生活は、だれしも望んでいるものではないでしょう。
だからこそ、自分の体は自分で育てていこうというのが菊池先生の考え方です。
まずは体の仕組みを知り、体の声を聞き、自分の体を育て、積み重ねる精神力を身に着けた先には、誰にも迷惑をかけず、なおかつ自分の納得がいく最期を迎えることができる・・・とても理想的です。
しかしこれは夢のような話というわけではなく、積み重ねれば手に入れられるものなのです。
私がきくち体操を始めたのは2015年。「これだ!」という手ごたえのようなものを感じたこと、忘れられません。
慣れてしまえばわざわざ運動の時間をとる必要もなく、思い出した時にサッとできるくらい生活の中に組み込むことができます。だから続けられるのです。
きくち体操で冷え性の対策はできる?
きくち体操の最終目標はよくわかったと思いますが、今回目指すのはきくち体操で冷え性を改善するということ。それは可能なのでしょうか?
その答えはYES!きくち体操で冷え性を改善することができます。しかもとても簡単なやり方です。寝て起きた時やテレビを見ながらでも簡単に冷え性対策ができます。
その方法は以下の8つ。
きくち体操で冷え性改善の8つの動き
指回し
手のひらずらし
小指合わせ
ひじ合わせ
つま先トントン体操
背伸び体操
寝ながら足首回し
手のひらタッチ体操
どれも簡単で時間がかからない運動ばかり。だから続けていくことができます。
冷えを撃退!きくち体操のやり方
それでは冷え性対策ができるきくち体操のやり方を説明します。
その前にまずは準備体操をかねて、きくち体操では定番の「足首回し」から。
足首回しのやり方
両足を伸ばして座り(長座)、右足を曲げ左のひざ上に乗せる
手の指と足の指をしっかり絡め、1回転8秒を10回繰り返す
曲げている方の膝が上がらないように注意する
冷えに効くきくち体操 指回し
両腕を肩の高さにあげ、真っすぐ前に出す
お腹を引いた状態で行う(椅子に座っている場合は、浅く腰掛ける)、親指だけ円を描くように4回まわす。反対周りも4回。これを人差し指から小指も同様に行う。
冷えに効くきくち体操 手のひらずらし
両手を肩の高さにあげ、手のひらを押し付け合うようにしっかり握る
指に力を入れたまま、手のひらを前後に10回ずらす。
指の付け根を刺激することで血行を促進し冷え性改善に効果的
冷えに効くきくち体操 小指合わせ
ひじを真っすぐ伸ばしたまま両手を肩の高さまであげ、手のひらを上に向けた状態で小指を合わせる
腕を内側にねじり、手のひらを外側に向けた状態で小指を合わせる動きを10回行う。
小指がしっかり触れ合っているかがポイント!

冷えに効くきくち体操 ひじ合わせ
両手を横に伸ばした状態から、ひじを直角に曲げ、肩の高さまであげる
そのままひじを胸の前で合わせる動きを10回行う

冷えに効くきくち体操 つま先トントン体操
椅子に、背中と背もたれの間をこぶし1個分あけて座る
座面に両手を軽くつき補助しながら、座面からももをあげて床につま先立ちした状態にする
つま先立ちの状態から足を横に広げて3回、前後に3回
さらに、両膝をつけた状態からももをあげ、そのまま両足を真っすぐ伸ばす動きを5回行う

凝り固まった下半身を活性化 足の冷え性改善に効果的
冷えに効くきくち体操 背伸び体操
仰向けになりバンザイをした状態にする
なるべく膝やひじを伸ばし、手の先から足の先まで全身に力を入れたまま5秒キープする
5秒数えたら、全身を一気に脱力させる。
一気に脱力することで血流が良くなり冷え性改善にも効果が期待できる
冷えに効くきくち体操 寝ながら足首回し
仰向けになり、つま先を伸ばしてゆっくり足首を起こし外側にぐるっと回す。なるべく膝、かかとを揃えたままで。
「全身の筋肉を使うのがわかるはず。そのくらい足首は全身につながっている」と菊池先生。

凝り固まった下半身の血行を促進、足の冷え性改善に効果的
冷えに効くきくち体操 手のひらタッチ体操
ふたり一組になり向かい合って立つ
肩の高さで両手のひらを合わせ、そのまま手首だけを外側に回転させ指先を下に向けキープする
腕の内側と外側を活性化 上半身の冷え性改善に効果的
これからの自分のためにきくち体操を継続
いかがでしたか?
文字に起こすと難しいように感じてしまうかもしれませんが、実際にやってみるととても簡単な動きです。多分、これまでにも何かで目にしたりやったことがある動きかもしれません。
しかし、キチンとやるとかなりハード!しっかり汗がかけます。逆に言えば、あまり負荷を感じなければやり方が間違っている可能性もあるかも。
最初は鏡で自分の姿をチェックしながら行うのがいいと思いますよ。また、DVDならば正しい動きを確認しながら行えるので安心です。
これからの人生をどう生きるか、どんな風に生きていくのかは自分次第。まずは自分の体をしっかりと把握してコントロールしていきたいものですね。