通販生活は、こだわりの商品を集めた根強いファンの多い通販雑誌ですが、その中でも発売から長い間ずっと売れているというのが「発熱ソックス」です。
冷えとりを続けているものとしては気になる商品ですが、「発熱ソックス」は冷えとり健康法で推奨しているタイプの靴下ではなさそうです。
しかし、通販生活においてロングセラーを続けているということは、この商品の温かさを裏付けていると思います。発熱ソックスは冷えとり靴下の代用になるのでしょうか?
結論から言えば、発熱ソックスは冷えとり靴下に向いていないと言えます。
その理由を説明します。
藤本コーポレーションの発熱ソックスの特徴
「発熱ソックス」と検索するとさまざまな商品が出てきますが、今回お話しするのは藤本コーポレーションの発熱ソックスのこと。
藤本コーポレーションは、医療用・作業用靴下を専門とした会社です。
発熱ソックスは、自衛隊からの「暖かくて、足の負担を軽減する靴下はできないものか」という依頼により開発がすすめられたのがきっかけで出来た商品のようです。
発熱ソックスは、吸湿発熱繊維の元祖でもある東洋紡の「モイスケア®」。モイスケアは体から出る湿気(汗)をウールの約3倍も吸い取って熱に変えていくという特性があります。
発熱ソックスは、モイスケアを足首から下の部分に約6.2%、冷えやすいつま先とかかと部分には約11.1%混紡しているのだそう(標準タイプの場合)。
さらに、モイスケアがつくった熱は保温糸「ドラロンウール」がため込み、一度発熱すると長時間に渡りじんわりした暖かさが持続するのだそうです。
(ドラロンウールは、断熱性の高いドラロンアクリルにファインメリノウールを約14.3%混紡してつくった特注の)
発熱繊維を使った靴下が安価な値段(1足千円以下)で売られていることもありますが、発熱ソックスとの違いはモイスケア量の多さなのだとか。
また、モイスケアの熱をため込むドラロンウールも発熱ソックスだけの特徴で、そのため靴下としては少々値段が高くなってしまうのだそうです。
発熱ソックスの素晴らしさは温かいだけでなく、足裏のムレを防いでくれるところ。足の湿気(汗)を熱に変えるので、汗をかきやすい足裏のムレを減らす効果もあります。
私は手や足に汗をかく多汗症で、特に足の裏に汗をかくと、湿気を吸った靴下が冷たく冷え、足の体温まで奪うことで足の冷えに悩まされていました。
まさに私のような足にピッタリの商品です。
発熱ソックスの種類
発熱ソックスには用途に合わせて4種類あります。
標準タイプ | 2mm厚 モイスケア混合率6.2%・11.1% |
5本指タイプ | 2mm厚 モイスケア混合率6.1% |
特厚タイプ | 6mm厚 モイスケア混合率5.6% |
ロングタイプ | 2mm厚 モイスケア混合率6.1%・10.6% |
税込価格3,980 円~6,780円となっています。
発熱ソックスは通販生活のみの販売
発熱ソックスは通販生活のみでの取り扱いとなっています。
・・・が、最近はアマゾンでの取り扱いもあるようです。しかしこちらは通販生活で購入するより割高になっているようなのでご注意を。
また大手通販サイトには、「発熱ソックス」という商品名の靴下がありますが、通販生活で取り扱っている藤本コーポレーションの発熱ソックスとは別の物です。
レビューでは暖かいと評判のようですが、こちらは素材がウェットスーツに使われるものなので、藤本コーポレーションの発熱ソックスとは素材が違います。
発熱ソックスの口コミ
それでは発熱ソックスを履いた方の口コミを見てみましょう。
家内が退院して足先が冷えてしょうがないと言うので広告を見てAmazonで頼んでみました。デリバリーは少しかかりましたが冷えが抑えられて熟睡出来ると言ってます。
足へのフィット感が抜群です。又、肌触りも良く気に入っております。まだ本格的な寒さではないのでうたい文句の発熱を体感してはおりませんが、良い体感ができるのでわないでしょうか?
商品購入後、早速仮に着用しました。まだ屋外でのサイクリングの着用はしていませんが、風による前面の防寒対策は万全だと思います。背中の部分が仕様が違うのでどうかなと思う点はありますが、大丈夫だと思います。全般的にゴアゴア感はありますが、満足しています。
これらはアマゾンで発熱ソックスを購入した方たちのレビューです。気に入って履いているという声を多くみかけますが、その反対に満足がいかなかった・思っていたのとは違ったという口コミも多いようです。
かなりの冷え性で、息子のサッカーで冬は一日中外だから暖かい靴下探してた。広告のコメントと値段で購入したけど、どこが?って感じ。かなりの誇大広告。スキーソックスの高い方が100倍暖かい。
冬になると家外の除雪が日課になる様な所に住んでいます。通販生活の商品だし"暖かさ段違い"との事なので靴下としては高額でしたが冬の間の足先の冷たさが解消できるのであればと,即買いでした。しかし普通の靴下との違いは感じられず、とても期待していただけに残念というか悲しかったです。個人の感じ方によって違うでしょうが"暖かさ段違い"というのはやっぱり違うと思います。誇大な言い回し、この金額、あまり期待なさらずに! 普通の靴下でした。ただし履き心地は良かったです
暖かさはまあまあてところです。私の足がつめたすぎるのかとても暖かいとまでは感じませんでしたが普通の方なら暖かいのかもしれないです。ちょっと困ったてんは履き口のゴム編みがとてもかたくきつく感じられました。私の場合長く履いていると足がむくんでしまいました。ずれてこないで良いのかもしれませんが私にはちょっと残念でした。
値段も靴下にしては高価なものなので、レビューをよく読んで納得した上で購入するのがいいと思います。
発熱ソックスが冷えとり靴下に向いていない理由は締め付けの強さ
私はこれまで冷えとり靴下として天然素材にこだわってきました。また、足の裏に汗をたくさんかくため、シルクやウールといった吸湿性や発散性の良い素材を愛用してきました。
今回、評判がいい発熱ソックスを詳しく調べてみたわけですが、天然素材ではないけれど、足の裏に汗をかきやすい体質の私には向いているかも?という気がします。
冷えとり健康法では、靴下を重ね履きすることで層ができ熱を蓄えて暖かいわけですが、発熱ソックスも素材は違うにせよ、考え方は同じようです。
しかし一つ気になる点としては、発熱ソックスを購入した方たちのレビューにある「靴下がきつい」という声です。
素材に関して言えば私の汗の体質に向いていると思いますが、冷えとり靴下の重ね履きは、しめつけのない靴下を履くことで血行が滞ることがなく足の先まで温かくなるという考え方です。
今もウォーキングする時などは普通の靴下に履き替えますが、冷えとり靴下以外のものを履くと途端に締め付けが気になるようになります。
締め付けるということは血行が滞るということ。この点により冷えとり靴下には向いていないと言えるでしょう。
発熱ソックスのきつさは、ずり下がりの防止に大いに役立つかもしれませんが、冷えとり健康法をしている方が発熱ソックスを購入する場合、この点だけ覚えておくといいかもしれませんね。