女性は多かれ少なかれ、冷えに対しての知識や備えが出来ているかと思います。誰かから一度は「冷やさない方がいいよ」というアドバイスを聞いたことがあるのではないでしょうか。
逆に男性は、冷えに対しての意識は女性に比べると低いかも。女性と男性とでは筋肉量が違い発熱する力があるため、冷えを感じないのかもしれません。
しかしそんな男性に今、「隠れ冷え性」が増えているのだそうです。
男性よりも女性のほうが冷えやすい理由をおさらい
女性が男性に比べると冷えやすい傾向にある理由の一つは、筋肉量の違いによるものです。もともと筋肉の量が多い男性は、女性に比べて基礎代謝が高く、よりたくさんの熱エネルギーを体の中で作り出すことが出来ます。
さらにはホルモンの影響も関係してきます。
女性の体温は一ヶ月の中でホルモンバランスの影響にによって0・3℃程度上下するのだそう。これが生理中にカラダが冷えやすいことの理由なのだそうです。
しかし最近は男性の「隠れ冷え症」も増えているんだとか。
その原因はズバリ運動不足。
今は足を使わずに机の前に座ったままメール一つで仕事ができてしまう時代。昔に比べると体を動かす機会がどんどん減ってるからです。
便利な世の中が冷えを引き起こしているというのは皮肉な話ですね。
冷え性の体質は遺伝する?
自身が冷え性で悩んでいる方は、「家族が冷え性だから遺伝で仕方がない」と思っているかもしれません。では本当に冷え性体質は親から子どもに遺伝するのでしょうか?
専門家によると、例えば、筋肉のつき方や脂肪の密度など、体質的な要素が遺伝するということは確かにあるとのこと。
ただし、例え遺伝的であっても体質は生活習慣を変えていくことである程度改善可能なのだそうです。
また、遺伝的には冷え体質でなくても、運動不足やストレスが原因で冷えを引き起こしている人も多いのだそうです。どちらにしても、日々の生活の中で冷えと向き合うことで改善は可能だそうです。
どこから温めたほうがよい?
人は寒さを感じた時、無意識に温めようという行動が生じます。両手をこすり合わせたり、寒さを感じることを撫でてみたり、足踏みをしたり。効率的に温めるにはどこから温めたらいいのでしょうか?
この、「両手をこすり合わせる」という行為はとても正しいのだそうです。
というのも、手のひらや足の裏には毛細血管が網目状に張り巡らされているため、単位面積あたりの血管の数が多いという特徴があるのだそうです。
手は体の末端なので冷えやすいイメージもありますが、体が冷えきってしまったと感じた時には、まずここを温めることで全身に効率よく熱を送り出すことができるのだとか。
おすすめは手湯や足湯をすること。洗面器に熱めのお湯をたっぷり張り、5~10分ほど浸すだけで、体の芯からポカポカに温まるのだそうです。
実はこれ、私も家の中で寒い時によくやる方法です。
ガスをつけて手を温めたり、ストーブがついている時はそこで温めたりしますが、一番温まったと感じるのは手湯なのです。
感覚的にしてきたことが、こうしてちゃんとした理由があるとわかると嬉しいですね。
運動不足を自覚している男性は冷えに注意を
女性とは筋肉のつき方が違う男性は、これまで意識して運動をしなくても冷えを感じるようなことはなかったかもしれません。しかし、中年期以降はそうはいかなくなります。
私の夫も昔から体温が高く、寝るときなどは夫の足に自分の冷たい足をピッタリとくっつけて温めたものですが、最近はそれもなくなってきました。
私が冷えとり靴下の重ね履きや湯たんぽをしているから足の冷たさを感じないということもありますが、なにより夫の足が以前に比べると温かくなくなってきているからです。
本人にも自覚があるようで、「前はこんなに冷たくなかったけどなぁ」と不思議がっています。これはまさに運動不足からの筋力の低下による冷えだったのですね。
これから老いに向かっていくにつれ、今ある筋肉を落とさないように日々の運動を続けていくことが大事なのだということを痛感させられました。